一週間前からSNS上で大騒ぎしてしまって、本当にすみませんでした。
やってない人にはなんのこっちゃなんですけど、引き取って7年目の愛犬が私が車のドア開けた時にするりと逃げ出しまして、5日間の大冒険を経たのちに、SNSをやっていたおかげでものすごい数の方の協力や優しさのお陰で我が家に帰って来ることが出来ました。(Web作家のアカウントの性質上、創作系の先生がめちゃくちゃ協力してくれた)
誰かにとっては「ただの犬じゃない」で終わってしまうような話かもしれないんですけど、私にとってはリフォームしたてのフローリングで「出来た★出来た★」と一緒にジャンプして喜んだのはあの子だけなんで、どうしても諦められなかった。
マイプレという地域密着型のサイトのおかげで目撃情報を何件か頂いたんですけど、その中のひとつに大きな交差点のど真ん中でクラクションを鳴らされ怯えて丸まり、保護してくれようとしてくれた人の手から逃げたと聞いた時に人生で初めて胸が引き攣るような感覚がして上手く息が出来なくなった。自分の不注意のせいであんな小さくて柔らかくて可愛い子を、そんな辛い目に遭わせてしまったのかと、本当に辛かった。
けど、今回成人向け小説も書いている身分を明かすという恥を忍んでSNSで協力を呼びかけると、偶然見掛けただけなのに愛媛香川の友人知人家族に「拡散して」とお願いしてくれた方も多かったみたいで、本当に有り難かったです。(自分は成人向けはめちゃ好きなんて恥とは思いたくないけど、そういう人が多いというのは知っているので)
今回色んな方に助けて頂いたんですけど、見つかってから、なでしこ行方不明の五日間に自分が送ったメッセージとか見ると本当に追い詰められてて「やばい……こいつ、ギリギリの精神状態でやばいぞ!」と周囲の人がざわついてもおかしくないくらいのやばさ加減でした。
けど、ほぼ擦り傷のみで助かったのは奇跡だったし、本当に皆に生かされているなあと感じました。ご協力いただいた方など、本当にありがとうございました。
その渦中に、思い出したことがある。
この前トラブルあり話題になったなろう小説を読んでいて、すごく面白かったんだけど、作者の先生の「何故その小説を書いたか」というと、母を亡くした甥姪のために母の愛を伝えたかったと書かれていて、うわーなんて素晴らしいんだと思った。
じゃあ私はどうして、小説を書き始めたか。それを、思い出した。
私がなろうや主に投稿しているムーンを読み出した時、わりとメンタルがしんどかった。出産が二年続いたせいもあったかもしれない。産休育休の後には、当たり前だけど会社に戻らなければならない。体調も悪く精神状態は良いと言えなかった。
そんなこんなで、あまり眠れない時に夢中になって小説を読んだ。辛い現実は迫り、時間がただ過ぎるのを待つしんどい時に面白い小説はそれを一時だけでも忘れさせてくれた。
私の書いた小説花娘にこういう台詞があります。
「俺は思うんだけど、それだけを見れば、運が悪かったと嘆くようなことがあったとしても、全てが一瞬で覆るような幸運。それを見逃さないように、くさらずに前を向いていたら。この人生の中、何度も手にすることの出来ない素晴らしい宝物を手にすることが出来るのかもしれない」
書きたかったのは、これだと思い出した。
私は自分の書くヒロインには「自分の好きな男くらい自分が幸せにしろよ」というのと「ハッピーエンドは自分でつかみ取れ」は言い聞かせてます。
今回、それを良くわからない流れで体現してしまうことになりましたが、二度とこんなことにならないように生きていきたいと思います。
それと、私の周囲のイケてるおんなたちは、渦中は励ましに来るか何も言わず見守ってくれるか。大体対応はこのふたつに別れていたんですけど(多分、私も見守る派)
恐れ知らずのちゅん先生だけは、くすりと笑わせに来たので、大勢の女子から出し抜いて人気のスパダリを捕まえるおんなは、こういうおんななんだなと再認識しました。(私のあれでめっちゃRPしてくれてたんで、ファンの皆様もすみませんでした……)
あ。前に言っていた新作なんですが、色々と落ち着くまで投稿はしません。我ながらわりと良い感じに書けていると思うので、楽しみにしてくれたら嬉しいです。
感謝を込めて。