イギリスに行った友達の話。

荒狂勇者のラスト付近のヒーローロミオのサブエピソードをどうしてもあれにしたかった私は、イギリスにお嫁に行った友達Mに監修してもらった。現地人でハンサムな旦那さんのチェックも入っているので、多分変な意味にはなっていないとは思う。

Mは私の中学からの友達で、30になる前に思い立って英語を本格的に勉強して現地人のイケメンスパダリを捕まえて結婚した現代TLのヒロインみたいことを地で行く女だ。

私が小説を書くという趣味を持ったことを知って応援してくれて、ランキングに名前が載るようになったのを喜んでくれたのも彼女だった。

アフタヌーンティーに行ったMから私が当時貴族しか食べなかったというきゅうりのサンドイッチの話を「小説に使えるかも」と言えば数日後にものすごい数のきゅうりのサンドイッチについての資料のURLを送ってきてたり、お城でティーパーティーをした写真を見た私が「こういう写真を見るとインスピレーションが湧く」と聞けば、たまにイケメン旦那が写っている今までに行ったヨーロッパのお城の写真を死ぬほど送ってくる優しい友達である。(時差の関係で朝起きた私は通知の数にびっくりする)

たまに私は「コミュ力がある」と言われることがあったが、このMの足元にも及ばない。各国に知り合いを作ったり、日本に居る友達もすごい数である。私は切れてしまった友達も繋がってるので、大体彼女からその後の話を聞いてる。

私とも仲良しで彼女の幼なじみのKとよく三人で飲みに行っていたので、それはあの騎士合コンの仲良し三人組の原型となったと言えるかもしれない。

Mの人たらし具合は、私の母親が彼女が帰る話を聞く度に「私もMに会いたい」とせがむ程度にはすごい。要するに「Mは自分のことが好きだ」と思わせるのが上手いのである。

とてもめんどくさい若かった私に、彼女は「何かを頑張りたいと思って頑張ったことは、決して無駄にはならない」と言った人だ。(どこかで聞いたことがあるかもしれない)

毎年私の誕生日に「お誕生日おめでとう」とくれる彼女は、うっかり者の私が彼女の誕生日を忘れててもサラッとしたものである。そういうところがダメなのだと言われたら、ぐうの音も出ない。

まあ、そういう訳で「めんどくさい女をお世話することが好きなスパダリみのある女友達」は実在しています。

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